『Sweet Rain 死神の精度』

こちらも随分前に見た作品。そろそろDVDが発売される頃なので、ひとまずレビューを書いておきます。 伊坂幸太郎作「死神の精度」の映画化。決して悪くはない。悪くはないんだけど、あまりにも淡々と描きすぎたせいか、映画としてこれといった見せ場のないの…

『銀色のシーズン』

劇場で見たのは半年も前の冬真っ只中。今頃取り上げるのはかなり季節外れだけど、むしろクソ暑い今だからこそピッタリの作品とも言えるので改めて感想を。とにかく、青い空に真っ白な山々が映え、豪快でスピード感たっぷりなスキーシーンは気分爽快。文句な…

『あの空をおぼえてる』

ある日最突然最愛の娘を亡くした家族の、苦しみと再生を描いた作品。本来ならば涙の感動物語のはずなのに、残念ながら私この作品に入り込めませんでした。それは、父親の孤独と葛藤があまりにも独りよがりに見えてしまったから。自分ひとりだけが辛いんだと…

劇団☆新感線『五右衛門ロック』東京千秋楽

人生初の”生”劇団☆新感線にして、いきなりの千秋楽。しかもセンター12列目という好ポジション。気合入れて持って行った双眼鏡は出番なしでした。かといって近すぎるわけでもなく、ゆったりと舞台上の隅々まで見渡せる最高の席にて、まさに演劇の新境地を体感…

『築地魚河岸三代目』

今年3本目の田中麗奈出演作。チャキチャキとした魚河岸娘がはまっていたし、大沢たかおの好青年ぶりも健在。真っ正直で、正義感があって、お人よしで、熱いキャラ。これでもかってぐらい典型的なザ・主人公なんだけど、人情味あふれる魚河岸風情にこれがピタ…

『ダイブ!!』

水着男子による青春サクセスストーリーと聞けば、「ウォーターボーイズ」シリーズが真っ先に浮かびますが、今回は飛び込みがテーマ。題材は地味だし、「ウォーターボーイズ」に比べてキャストも弱め。そもそも弱小チームがいきなりオリンピックというのはい…

『ザ・マジックアワー』

公開初日に見て、思わず翌週も続けて劇場へ足を運んでしまったほど、久々にもう一度見たいと思った作品でした。個人的に三谷幸喜の作品は当たり外れが激しいんだけど、今回はストライク。とにかく、ギャングの抗争を映画の撮影と信じ込んでいるが故に生まれ…

『僕の彼女はサイボーグ』

『少林少女』と並び、私の中で早くも今年のラスベリー賞に名乗りを上げたこの作品。一部の年代には大ウケの韓流ドラマをリメイクした作品ですが、やっぱりあのテイストは自分の肌に合わないことを痛感。とんでもない展開もさることながら、歯の浮くようなセ…

『少林少女』

う〜ん、こ・・・これは・・・何と言ったらいいのか。痘痕(あばた)も靨(えくぼ)とはよく言いますが、本広好きとして好意的に捉えようにも、こればっかりはちょっと・・・(汗)。悲しいかな、今回ばかりは本広さんが何をしたかったのか分りませんでした。『少林サッカ…

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』

タイトルと佐々木蔵之助に惹かれて試写へ。冒頭、あまりにもユルユルでおバカなノリの連発に、もしやこのままB級映画で突っ走るかと思いきや、後半の友情物語に思わずホロリ。期待していなかっただけに、やられました。佐々木蔵之助が相変らずいい味だしてる…

『陰日向に咲く』

原作は未読ですが、話題のベストセラーと豪華出演者に惹かれて劇場へ。色んな登場人物の生き様がオムニバス形式で描かれいますが、それぞれのエピソードがバラバラすぎて何だか雑然とした印象を受けました。ちょっと、2時間の映画にするには欲張りすぎたんじ…

上半期リスト

こちらも、ひとまずリストアップのみで。【1月】 なし 【2月】 『アイ・アム・レジェンド』 出演:ウィル・スミス 『ライラの冒険 黄金の羅針盤』 出演:ダコタ・ブルー・リチャーズ/ニコール・キッドマン 【3月】 『魔法にかけられて』 出演:エイミー・ア…

上半期リスト

忙しくて全然感想を書きとめておく時間がないので、とりあえず見た作品のラインナップを。【1月】 『銀色のシーズン』 出演:瑛太 田中麗奈 玉山鉄二 『チームバチスタの栄光』 出演:竹内結子 阿部寛 【2月】 『陰日向に咲く』 出演:岡田准一 宮崎あおい …

『犬と私の10の約束』

3月に試写会にて鑑賞。犬と人との約束事を記した短編詩「犬の10戒」をモチーフにした作品。予想通り泣けた。泣かせようとしているのがミエミエの演出が鼻に付くにも拘らず、泣けた。やっぱり、動物の可愛らしさと健気さには勝てませんね。犬を飼ったことのな…

『重力ピエロ』キャスト発表

かれこれ1年も前から首を長くして待ち望んでいた『重力ピエロ』のキャスティングがついに発表。主演の泉役に加瀬亮氏。って、うわ、私の妄想キャスティング通りじゃないですか。これはいい。期待できるぞと、高まる胸を押さえつつ、肝心の春は誰だろう???…

『魔法にかけられて』

おとぎ話のプリンセスが現代のニューヨークへ!?この斬新なアイディアと予告編に引かれて、待ち切れず先行上映に行って来ました。いや〜、楽しかったです。ディズニーらしい夢物語に上質なラブストーリーがうまくマッチしていて、すごく笑顔になれて恋がし…

『ライラの冒険 黄金の羅針盤』

あの『ロード・オブ・ザ・リング』のニューシネマラインによる、ファンタジー・アドベンチャー大作。『LOTR』の大ファンだし、ニコール・キッドマンがヒールに挑戦ということで、早速先行上映に足を運んできました。話題作なのでさぞかし混雑しているだろう…

『チーム・バチスタの栄光』

映像化は不可能とされていた、あの伊坂幸太郎原作ミステリー『アヒルと鴨のコインロッカー』を見事に映画化し、将来性のある新人監督に与えられる「新藤兼人賞・金賞」を受賞した中村義洋監督。待望の次回作は、ベストセラー小説『チーム・バチスタの栄光』…

『スマイル 聖夜の奇跡』

去年の12月に見た映画なので今更だけど、何となく記憶に残しておきたかったので感想を。この手の映画、私は結構好きです。ベタだけど、未熟な連中が皆で力を合わせてどんどん成長していくストーリーはやっぱり気持ちがいいし、素直に感動できるから。お久し…

2007年度総集編

12月にも数本みたものの、結局レビューを書く余裕がなくあっという間に年の瀬を迎えてしまった。一応ザッと一覧だけまとめてみようと思う。 1月 [邦画]『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』 ★★★☆☆ [洋画]『幸せのちから』 ★★★☆☆ [邦画]『となり町戦争』 …

『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

05年度の各賞を総なめにしたあの名作の続編。個性豊かな面々が、またスクリーンに帰ってきました。今回は新たなキャラクターも増え、やや散漫な感じはありつつも、根底に流れる温かくてどこか懐かしい三丁目の世界は健在。吉岡秀隆のダメっぷりも、堤真一の…

『Little DJ 小さな恋の物語』

私が神木隆之介に注目したのは長瀬智也主演の「ムコ殿」。DoCoMoのCMでも余すところなく発揮されている長瀬くんの、あのおバカな熱血漢キャラの魅力を私が初めて認識したのがこのドラマ。それ以来長瀬ドラマと聞けば無条件に反応してしまう私ですが、同じく…

『オリヲン座からの招待状』

宮沢りえ、細っ!今にもポキッと折れそうな細さに、前半はそればっかりが気になる気になる。自転車こぐシーンなんて、もう痛々しくすら見えて辛かったけど、でも、やっぱり綺麗な人だなと思った。特にほんのり色気漂う浴衣姿は、女性の私から見ても見惚れる…

「有閑倶楽部」

そりゃま、あのキャスティング見た時点からこうなる事はわかってたんですけどね。予想以上に酷いもん見せられると、やっぱりこう、どこかで吐き出しとかないと体に悪いので、ズバッと行かせて頂きます。あのドラマor出演者ファンの方は軽くスルーでお願いし…

『サウスバウンド』

破天荒な元過激派の父とその家族模様を、息子目線で描いた爽快なヒューマンドラマ。というふれ込みだったのですが、人物の描き方が中途半端であるが故にキャラの面白味が全く生かされず、破天荒な夫婦に振り回される、気の毒な子供たちの物語にしか見えなか…

『クワイエットルームにようこそ』

内田有紀にとって9年ぶりとなる主演映画。でも私が注目したのは、原作・脚本・演出が松尾スズキ、キャストも宮藤官九郎や蒼井優に超脇役で妻夫木聡という、私のツボを刺激しまくりな名前がズラリを顔を揃えていた事。これは見逃す手はないなと、ワクワクしな…

『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』

有名な「赤ずきん」を題材としたCGアニメーション映画。はっきりいってCGの出来はドリームワークス作品と雲泥の差。まるでRPGを大画面で見ているかのようなぎこちない動きではあったけど、ストーリーの面白さで全てをカバー。誰もが抱く先入観を巧みに利用し…

『自虐の詩』

この映画はおそらく、好みが激しく分かれる映画だと思います。ベタな一発ギャグ的要素がふんだんに盛り込まれている為、そこを受け入れられるかどうかが鍵かなと。私は基本的にお笑いは大好きだけど、これはTVのお笑い番組ではなく、あくまで映画。巧みな構…

[邦画]『クローズド・ノート』完成披露

沢尻エリカ扮する教員を目指す学生が、引越し先の部屋に残されたノートを見つけたことから始まる切ない恋の物語り。ありふれた女子大生の恋心は身近で、それなりに楽しむことはできました。でも、ミステリーとしては捻りがなさすぎてあっさりと先が読めてし…

本広監督『SP(エスピー)』

今クールのドラマも次々最終回を迎え、そろそろ次のドラマが気になるところ。今のところ一番楽しみなのはなんと言っても「SP(エスピー)」でしょう。出演が岡田准一&堤真一に脚本が金城一紀という、「フライ,ダディ,フライ」メンバーなのも楽しみの一つ…