『僕の彼女はサイボーグ』

『少林少女』と並び、私の中で早くも今年のラスベリー賞に名乗りを上げたこの作品。一部の年代には大ウケの韓流ドラマをリメイクした作品ですが、やっぱりあのテイストは自分の肌に合わないことを痛感。とんでもない展開もさることながら、歯の浮くようなセリフと演出のオンパレードに、綾瀬はるか小出恵介の演技がいつにも増して酷く見える始末。小出恵介は、ようやく「ルーキーズ」で見直したところだったのになぁ。残念。綾瀬「目ぇつぶってるぅ〜?」小出「あぁ、つぶってるよ〜」綾瀬「ばかぁ!あなたバカよっ!」小出「そうさぁ、僕はバカなのさぁ!」って。め、目まいが・・・。隣の友人も、椅子からずり落ちてました。アレをやらせられた小出君も気の毒になぁ。
全体的にエピソードが散漫で、はっきり言って主人公の田舎にタイムスリップするシーンは蛇足もいいところ。何を描きたくて何のためにあのシーンを入れたんでしょうか?ラストもくどすぎました。もう終わりかな?って何度思ったことか。そういえばスピルバーグの『A.I.』もこんな感じだったなぁ・・・と、遠い記憶に彷徨いたくなるほど、全てにおいて痛々しい作品でした。唯一の救いは、綾瀬はるかが素晴らしく可愛いかったこと。「絶対彼氏」のもこみち同様サイボーグ役がぴったりで、役者も遣いようだなと改めて感じた作品でした。

評価 ★★☆☆☆