2008-01-01から1年間の記事一覧

『フライング☆ラビッツ』

『フライング☆ラビッツ』に『ハッピーフライト』と、奇しくも同じ時期に国内大手航空会社全面協力による映画が相次いで公開。JAL vs ANAの場外対決に、さぞかし航空業界も盛り上がるだろうと思いきや、あっさり前者が自滅。クオリティも興行もズタズタとあっ…

『ハッピーフライト』

キャストは地味。だけど、それぞれの個性にピタリとはまったキャスティングが見事に調和し、地に足の着いた作品に仕上がっていました。さすが矢口監督。代表作『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』のような青春映画とは違い、今回は航空業界を舞台…

『ハンサム★スーツ』

上半期分から邦画レビューが溜まりに溜まってますが、とりあえず新作を。これはもう、あのバカさ加減についていけるか否かで、評価が大きく分かれる作品でしょう。私は思い切り楽しめました。『嫌われ松子の一生』や『ラブコン』での、自己陶酔型ハンサム*1…

2008年10月期ドラマ所感

10月クールの連ドラが出揃ったところで、1〜2話を見た個人的感想を。 月21フジTV「イノセント・ラヴ」 出演:堀北真希、北川悠仁 ”あの「ラスト・フレンズ」スタッフが送る月9ドラマ”が煽り文句みたいですが。既視感たっぷりなポスターにサブタイトルと、こ…

『幸せの1ページ』

いや〜久々に邦題に騙されました(苦笑)。ジョディー・フォスター主演だし、タイトルと予告からしててっきり大人向けの心温まるラブ・ファンタジーだと思っていたら、全っ然違いました。エンドロールで原題が『NIM'S ISLAND.』であることを知り、いたく納得…

『カンフー・パンダ』

試写会にて吹替え版を鑑賞。洋画は字幕がポリシー*1なので、全然期待せずにいったらやられました。山口達也が思いの外頑張っていたし、師匠の笹野さんがもうバッチリ。というか、むしろ字幕に気を取られることなくスピーディーなカンフーアクションを堪能で…

『イントゥ・ザ・ワイルド』

裕福な家庭に生まれエリート大学を卒業した青年が、家族も地位もお金も全てを捨て、アラスカへ放浪の旅へでたまま消息を絶つまでの軌跡を描いたドラマ。実在の青年の話しだけあって、まるでドキュメンタリーを見ているような作品でした。アカデミー賞候補と…

『アイ・アム・レジェンド』

ハリウッド一気さくなスターといえば、ウィル・スミス。普段から人を楽しませることが彼の生きがいなのでしょう。会見場での記者にすら、お茶目なサービス精神を忘れない、愛すべき男。日本のお笑い芸人が束になってかかっても、彼のユーモアセンスには叶い…

『最高の人生の見つけ方』

2大オスカー俳優の共演によるロードムービー。わがままだけどどこか憎めないジャック・ニコルソンと、実直で知的なモーガン・フリーマン。2人のイメージそのままの役柄が妙にリアルで、愛しさが募ります。なんてキュートな70歳。哀愁を漂わせながらも子供の…

『ベガスの恋に勝つルール』

ラブコメと言えばキャメロン・ディアス。年々際立つお顔のシワもなんのその。何歳になってもキュートな魅力たっぷりです。彼女の何が好きって、あの抜群のスタイル。特にスラッと伸びた美しいおみ足は女ながらに惚れ惚れします。あとしわくちゃな笑顔に豪快…

『セックス・アンド・ザ・シティ』

TVシリーズが話題になった当時、このドラマの良さがまったく理解できなかった私。ファンの怒りを買う覚悟で言うと、ぶっちゃけ可愛くも美しくもカッコよくもないキャストたちによる、下品なドラマという認識でした。たぶん、まだ恋に対して夢を抱いていたか…

『ウォンテッド』

久々に胃のムカつきを堪えきれないほど後味の悪い作品に出会ってしまった。殺しのカルト集団によるキチガイじみた世界を、マトリックス風のアクションで味付けしたこの作品。私には無理でした。目を覆いたくなるような陰惨かつグロテスクなシーンの数々に、…

『ジャンパー』

冴えない主人公が、ある日特殊能力を身につけ、人生が一変してしまう・・・。と、ここまではよくあるヒーロー物のセオリー通りなのですが。この映画はとにかく主人公に共感できないのが大問題でした。他人のために特殊能力を使うわけではなく、あろうことか銀行…

『バンテージ・ポイント』

主演のデニス・クエイドをはじめ、フォレスト・ウィテカーにウィリアム・ハート、シガニー・ウィーヴァーと、やたら渋めのキャスティング。どれもいい俳優だけど、この面子でサスペンスアクションというのは、ちょっと地味すぎじゃないかと。そもそも、年齢…

『スパイダーウィックの謎』

『チャーリーとチョコレート工場』のフレディ・ハイモア主演による、ミステリーファンタジー。スリル溢れる夢と冒険の物語かと思いきや、全然違いました。はっきり言って怖い。ミステリーというよりもホラーに近い感覚ですね。ゴブリンやら何やら、主人公た…

『ジャージの二人』

最近人気急上昇の堺雅人がお目当て・・・ではなく、中村義洋監督最新作ってことで鑑賞。元はインディペンデント系の監督ですが、伊坂幸太郎原作『アヒルと鴨のコインロッカー』の高評価で一気に知名度を上げ、『チーム・バチスタの栄光』で全国区へと飛躍。この…

『Sweet Rain 死神の精度』

こちらも随分前に見た作品。そろそろDVDが発売される頃なので、ひとまずレビューを書いておきます。 伊坂幸太郎作「死神の精度」の映画化。決して悪くはない。悪くはないんだけど、あまりにも淡々と描きすぎたせいか、映画としてこれといった見せ場のないの…

『銀色のシーズン』

劇場で見たのは半年も前の冬真っ只中。今頃取り上げるのはかなり季節外れだけど、むしろクソ暑い今だからこそピッタリの作品とも言えるので改めて感想を。とにかく、青い空に真っ白な山々が映え、豪快でスピード感たっぷりなスキーシーンは気分爽快。文句な…

『あの空をおぼえてる』

ある日最突然最愛の娘を亡くした家族の、苦しみと再生を描いた作品。本来ならば涙の感動物語のはずなのに、残念ながら私この作品に入り込めませんでした。それは、父親の孤独と葛藤があまりにも独りよがりに見えてしまったから。自分ひとりだけが辛いんだと…

劇団☆新感線『五右衛門ロック』東京千秋楽

人生初の”生”劇団☆新感線にして、いきなりの千秋楽。しかもセンター12列目という好ポジション。気合入れて持って行った双眼鏡は出番なしでした。かといって近すぎるわけでもなく、ゆったりと舞台上の隅々まで見渡せる最高の席にて、まさに演劇の新境地を体感…

『築地魚河岸三代目』

今年3本目の田中麗奈出演作。チャキチャキとした魚河岸娘がはまっていたし、大沢たかおの好青年ぶりも健在。真っ正直で、正義感があって、お人よしで、熱いキャラ。これでもかってぐらい典型的なザ・主人公なんだけど、人情味あふれる魚河岸風情にこれがピタ…

『ダイブ!!』

水着男子による青春サクセスストーリーと聞けば、「ウォーターボーイズ」シリーズが真っ先に浮かびますが、今回は飛び込みがテーマ。題材は地味だし、「ウォーターボーイズ」に比べてキャストも弱め。そもそも弱小チームがいきなりオリンピックというのはい…

『ザ・マジックアワー』

公開初日に見て、思わず翌週も続けて劇場へ足を運んでしまったほど、久々にもう一度見たいと思った作品でした。個人的に三谷幸喜の作品は当たり外れが激しいんだけど、今回はストライク。とにかく、ギャングの抗争を映画の撮影と信じ込んでいるが故に生まれ…

『僕の彼女はサイボーグ』

『少林少女』と並び、私の中で早くも今年のラスベリー賞に名乗りを上げたこの作品。一部の年代には大ウケの韓流ドラマをリメイクした作品ですが、やっぱりあのテイストは自分の肌に合わないことを痛感。とんでもない展開もさることながら、歯の浮くようなセ…

『少林少女』

う〜ん、こ・・・これは・・・何と言ったらいいのか。痘痕(あばた)も靨(えくぼ)とはよく言いますが、本広好きとして好意的に捉えようにも、こればっかりはちょっと・・・(汗)。悲しいかな、今回ばかりは本広さんが何をしたかったのか分りませんでした。『少林サッカ…

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』

タイトルと佐々木蔵之助に惹かれて試写へ。冒頭、あまりにもユルユルでおバカなノリの連発に、もしやこのままB級映画で突っ走るかと思いきや、後半の友情物語に思わずホロリ。期待していなかっただけに、やられました。佐々木蔵之助が相変らずいい味だしてる…

『陰日向に咲く』

原作は未読ですが、話題のベストセラーと豪華出演者に惹かれて劇場へ。色んな登場人物の生き様がオムニバス形式で描かれいますが、それぞれのエピソードがバラバラすぎて何だか雑然とした印象を受けました。ちょっと、2時間の映画にするには欲張りすぎたんじ…

上半期リスト

こちらも、ひとまずリストアップのみで。【1月】 なし 【2月】 『アイ・アム・レジェンド』 出演:ウィル・スミス 『ライラの冒険 黄金の羅針盤』 出演:ダコタ・ブルー・リチャーズ/ニコール・キッドマン 【3月】 『魔法にかけられて』 出演:エイミー・ア…

上半期リスト

忙しくて全然感想を書きとめておく時間がないので、とりあえず見た作品のラインナップを。【1月】 『銀色のシーズン』 出演:瑛太 田中麗奈 玉山鉄二 『チームバチスタの栄光』 出演:竹内結子 阿部寛 【2月】 『陰日向に咲く』 出演:岡田准一 宮崎あおい …

『犬と私の10の約束』

3月に試写会にて鑑賞。犬と人との約束事を記した短編詩「犬の10戒」をモチーフにした作品。予想通り泣けた。泣かせようとしているのがミエミエの演出が鼻に付くにも拘らず、泣けた。やっぱり、動物の可愛らしさと健気さには勝てませんね。犬を飼ったことのな…