『魔法にかけられて』

おとぎ話のプリンセスが現代のニューヨークへ!?この斬新なアイディアと予告編に引かれて、待ち切れず先行上映に行って来ました。いや〜、楽しかったです。ディズニーらしい夢物語に上質なラブストーリーがうまくマッチしていて、すごく笑顔になれて恋がしたくなる、素敵な映画でした。おとぎ話といえば子供向けのイメージが強いけど、実は殺伐とした社会で余裕のなくした大人にこそ必要かもしれない。ラストのモンスター!?にはちょっと気持ちが萎えたけど、そんなこともにこやかに許せてしまうぐらい、ファンタジックでスウィートでとってもHappyな映画でした。
エイミー・アダムスの劇画チックな演技が、また文句なしにディズニーの世界にはまっていてとてもキュート。というか、全てのキャストがまさに絵本から抜け出てきたかのようにピッタリで、アニメから実写への転換が見事に違和感なし。あのスーザン・サランドンですら、本気でおとぎ話の魔女にしか見えないんですもん。*1数々のディズニー作品のお約束を踏襲しつつも、所々でわざと外してみたりとユーモアたっぷりな現代風アレンジも見事。いつものディズニー映画とも、その辺のミュージカル映画とも一線を画す、とても斬新でありながら安心して楽しめる一級エンターテイメント作品でした。こういう大人向けのファンタジー映画って貴重ですよね。先行上映に駆けつけた客層は、これが見事に熟年のご夫婦が多くてビックリだったけど、何だか納得。年齢関係なく、誰もが楽しめる素敵な作品だと思います。

評価 ★★★★☆

*1:彼女の役者っぷりには本当に脱帽です。日本だと夏木マリさんとか似合いそう