邦画

『サウスバウンド』

破天荒な元過激派の父とその家族模様を、息子目線で描いた爽快なヒューマンドラマ。というふれ込みだったのですが、人物の描き方が中途半端であるが故にキャラの面白味が全く生かされず、破天荒な夫婦に振り回される、気の毒な子供たちの物語にしか見えなか…

『クワイエットルームにようこそ』

内田有紀にとって9年ぶりとなる主演映画。でも私が注目したのは、原作・脚本・演出が松尾スズキ、キャストも宮藤官九郎や蒼井優に超脇役で妻夫木聡という、私のツボを刺激しまくりな名前がズラリを顔を揃えていた事。これは見逃す手はないなと、ワクワクしな…

『自虐の詩』

この映画はおそらく、好みが激しく分かれる映画だと思います。ベタな一発ギャグ的要素がふんだんに盛り込まれている為、そこを受け入れられるかどうかが鍵かなと。私は基本的にお笑いは大好きだけど、これはTVのお笑い番組ではなく、あくまで映画。巧みな構…

『HERO』

連ドラの時にめちゃくちゃハマって、待ちきれず初日に鑑賞。往々にして期待しすぎるとろくな事ないんだけど、これは普通に楽しめました。久利生公平は数あるキムタクドラマの中でも好きなキャラ。キムタクは何をやってもキムタクなんだけど、それはそれで作…

『Life 天国で君に逢えたら』

若くしてガンで亡くなった実在のプロウィンドサーファー飯島夏樹さんの生き様を、丁寧に優しく描いた作品でした。飯島さんの事は、ちょうど彼がハワイで闘病生活を送っていた頃に新聞で取り上げられていたのを目にしていて、その後亡くなられたとのニュース…

『夜の上海』

ブログのカテゴリでは一応邦画にしてみたけど、正式には日中合作映画。監督さんは中国の方。ということで、アジア映画ではジャッキー・チェンと金城武の出ている作品しか見たことがない私としては、日本映画とは違う雰囲気が結構新鮮でした。でも新鮮=高評…

『阿波DANCE』

高校生が仲間と共に一つの事に取り組む姿を通して、彼らの成長や葛藤、友情などを描く青春ムービー。ジャンル的には私の大好きな『ウォーター・ボーイズ』や『スウィング・ガールズ』系で、描き方によっては気持ちのいい感動作になったでしょう、おそらくは…

『憑神』

DoCoMo2.0新バージョンのCMがスタート。瑛太がパシられる「コンビニ編」と「タクシー編」が大好きだったのに、「タクシー編」をほとんど目にする間もなくサックリと妻夫木くんの新バージョンに変わってしまった。ちょっと残念。でもこのシリーズ、どんどん面…

『舞妓 Haaaan!!!』

歌あり・踊りあり・笑いあり・感動ありのごちゃ混ぜハイテンションムービー。まるで鰻と餃子とカレーを一気食いしたような、そんな奇妙な後味でした。*1楽しかったけど、正直どっと疲れた(苦笑)。舞妓と野球拳をするという夢をかなえるためにひたすら爆走…

『西遊記』

単純明快でとってもわかりやす娯楽作品。「仲間は大切なんだよ」というメッセージは、まさに夏休みの子供向けにぴったり。親子連れが楽しむにはちょうどいいかもしれません。圧倒的なスケールを誇るロケーションの中で繰り広げられる冒険活劇のワクワク感は…

『俺は、君のためにこそ死ににいく』

冒頭からいきなり辛口ですが、早くも私の中で今年ワースト映画決定の勢いです。おかしいな、戦争映画にハズレはないと思っていたんだけど。完成披露試写だったにも関わらず、こんなに時間が苦痛に感じるのってどうなんでしょ。多分描きようによってはそれな…

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

スペシャルドラマ、月9と続き、今度は映画化。大泉洋版の『東京タワー』も良かったけど、私としてはこの映画版が一番しっくり来た。真打登場って感じかな。もはや手垢が付きまくった題材ながらも、商業的な匂いがしない丁寧な作りで好感が持てます。いつの間…

伊坂幸太郎原作『重力ピエロ』映画化

ついに来た。伊坂幸太郎原作『重力ピエロ』の映画化がいよいよ決定したらしい。伊坂作品の中では『アヒルと鴨のコインロッカー』『オーデュポンの祈り』に次いで好きな作品。これは久々にドキドキするニュースですよ。春は誰がやるのだろう?泉は?私の中で…

上野樹里『スウィングガールズ』

DVDを持っているにも関わらず、TVで放映されるとついチャンネルを合わせてしまう。何度見ても楽しい作品。特にラストの「A列車で行こう」は毎回胸がじわ〜っと熱くなる。演奏の技術そのものよりも、彼女たちが一丸となって心からジャズを楽しんでいる、その…

『どろろ』

昨年試写で見ているので今更な感想ですが、旬な映画なので。一言で言えば持ち前の笑顔を封印して次々と妖怪を倒していく百鬼丸@妻夫木聡がとにかく格好いい映画でした。これはファン必見でしょう。撮り方からして、彼の魅力を余すところなく映し出す事に心…

『となり町戦争』プレミア

決してつまらなかったわけではないけど、かと言って面白かったかと聞かれると返答に困ってしまう。何とも形容し難い不思議な映画と言えばいいのかな。思えば原作を読んだ時も同じ感想でした。確かに戦争の姿が目に見えないまま事業として淡々と行われる不気…

『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』完成披露

「これより面白いタイムマシン映画を俺が作る」。とは、本広監督の『サマータイムマシン・ブルース』*1を見た時の亀山P*2の一言。おそらく相当悔しかったんだと思う。『STMB』を認めつつも決して褒めなかったから。冒頭の一言はそんな彼のプロデューサー魂に…

『無花果の顔』特別試写会

桃井かおり初監督作品との事で、本日の試写はご本人登場。まさに「女は50才から」を地でいく美しさはSKⅡの力か、はたまたウコンの力か?気さくな感じで格好いい大人の女性風。でも、桃井かおりはとっても宇宙人でした。何とも摩訶不思議な思考回路。普通の…

『フラガール』

素直に感動しました。特にラストのフラダンスシーンは圧巻。胸がじわ〜っと熱くなって、自然と涙が溢れて来た。悲しい涙じゃなくて、感極まっての涙。こんな感覚久しぶりです。それまで抱えていたうだうだとした悩み事が、もうどうでも良くなった。清々しい…

『地下鉄に乗って』ネタバレあり

堤真一&大沢たかおという顔ぶれは大変魅力的。ズバリ言ってしまえば彼らの演技だけが救いな映画でした。おそらく目指したのは『三丁目の夕日』の世界。つまり昭和への郷愁といったところ。ところがそこへタイムスリップという異質な空間が入り混じった事で…

『手紙』

意外にも山田孝之が漫才頑張っていて驚きました。でも、彼が出て来るだけで画面いっぱいに陰のオーラが満ちてしまうのはどうしたものかと。伏目がちでボソボソとした喋り方。どの作品でも同じ演技に見えてしまい、正直「またか」と思ってしまう。『ウォータ…

『涙そうそう』

基本的に天邪鬼なので、さあ泣けと言わんばかりの演出をされると、意地でも泣くもんかって思ってしまう。けど、やっぱり泣いた。というか泣かされた。ラストの溢れんばかりの笑顔で映る兄ィニィの写真に。妻夫木聡はこういう役が本当によく似合う。優しくて…

『UDON』初日

日常にありふれた”うどん”がテーマ。なのにちゃんとエンターテイメントしてるところがさすがは本広監督。きっちり笑って、きっちり泣かされました。主演は『交渉人真下正義』に引き続きユースケ・サンタマリア。決して演技派でもイケメンでもないのに、何故…

『ゆれる』

さすが香川さんに「10年に一度出会えるかどうかの脚本」と言わしめただけのことはある。心の奥に潜む優越感と劣等感。理性と狂気。ふとした事でそれまで辛うじて保っていたバランスが崩れた瞬間、あらぬ誤解と悲劇が生まれてしまう。そんな脆くて危うい人の…

『初恋』

3億円強盗事件の実行犯は女子高生だった。このコピーと宮崎あおい主演に惹かれて見に行って来ました。女子高生がどうやって見事に世間の裏をかいたのか。そして、それが初恋とどう絡み合うのか。その辺りを期待していたせいか、非常に物足りない映画でした…

『陽気なギャングが地球を回す』

これぞまさしく改悪の極み。原作の良さが全てぶち壊しにされていた典型的な作品でした。キャスティングはなかなかの目の付け所。若干イメージとは異なるものの、それぞれの持ち味が加わり魅力的な人物像が出来上がっていたのに。原作の持つ捻りの効いた展開…

『タイヨウのうた』

久しぶりに試写でボロ泣きしてしまった。新人歌手YUIが主演という事で全然期待していなかったから、余計にやられました。さすがはROBOT制作。YUIの初々しい魅力が見事に引き出されてました。というか、YUIだったから余計に泣けたのかも。あの…

『LIMIT OF LOVE 海猿』

映画に始まり連ドラも全てリアルタイムで見てた作品。好きなんですよ。友情とか、信頼とか、絆とか、そういう熱〜いドラマが。今回も期待に違わずしっかり楽しめました。一時期とある事件で芸能界から姿を消した伊藤英明もこのシリーズで完全復活。演技力は…

『嫌われ松子の一生』初日

待ちに待った『嫌われ松子』初日。黒のロングジャケットでビシッと決めた瑛太さん、さすが*1な着こなしで恐れ入りました。いつもの如く彼がマイクを持つと、一瞬にして空気は瑛太色に(笑)。「注目して見て欲しいシーンは」との司会者の質問に、すご〜く間…

『花よりもなほ』

最近私が見る映画やドラマには必ずと言っていい程出て来る人、古田新太。ブッキーも真っ青の超売れっ子俳優さん。*1好きなんですこの人。独特の冷めた目付きで飄々とした笑いをサラリと生み出す辺りとか。例えチョイ役でも強烈な存在感を残す辺りとか。さす…