『ラブソングができるまで』

ヒュー・グラントドリュー・バリモアという、ちょっと異色な組み合わせによるラブ・コメディ。予告で歌って踊るヒューを見た瞬間、これは絶対見なくてはと心に決めたわけですが(笑)。期待以上の面白さでした。とにかくオープニングから笑った笑った。ヒューが・・・、ヒューが・・・(笑)。80年代のおかしな衣装に身を包み、若作りメイクでノリノリなアイドルに徹するヒューがどツボにはまりました。*1昔の彼からは想像も付かない弾けっぷりで。*2多分ね、この役をジム・キャリーがやってもさほど面白味はなかったと思うんですよ。ありきたりだもの。あくまで、爽やかな笑顔で女性をキャーキャー言わせて来たヒューが演じるからこそ、そこに意外性が生まれて面白さが増すんだと思う。そんなヒューが監督と相談してキャスティングしたというドリューとの相性も、これが意外にもバッチリ。劇中2人が手掛けるラブソングがまたすごく素敵で、先の読めるベタなお話ながらも、むしろその期待を裏切らない展開がとても心地よく心に響きました。何だか、『ホリデイ』といいこの映画といい、最近アタリなラブコメが多くて嬉しいですね。やっぱりHappyな気持ちになれるのが一番だもん。
それにしても、ヒューの歌声が意外とイケてたのには驚いた。その分踊りの方は・・・ま、アレですが・・・。でもあの明らかにセンスのない感じがまた笑えたりもするわけで。『ラブ・アクチュアリー』であんなに嫌がっていたダンスに再挑戦し、しかも気持ちいいぐらい思い切り良く踊って見せてくれたヒューに乾杯!(笑)何か吹っ切れた感じかな。かつてのラブコメの貴公子も寄る年波には勝てず。一時の人気に陰りが見えていたヒューだったけど、何か活路を見出したんじゃない?いいぞ、頑張れヒュー!と、気付けばヒューヒュー言いまくりな感想になってしまった。別に特別ファンってわけじゃないのに(笑)。ま、それぐらい今回のヒューがよかったって事で。しかし、ドリューの紹介欄に書かれた代表作が『チャーリーズ・エンジェル』シリーズってどうなの?*3でも言われてみれば他に代表作が思い浮かばない。意外と彼女、知名度と出演本数のわりに作品に恵まれてなかったのね・・・。
評価 ★★★★☆

*1:80年代サウンドは良く知らないけど本当に平井堅のPVと同じノリでウケた

*2:片鱗は『ラブ・アクチュアリー』で見ましたが

*3:だからと言って『ET』と紹介されてもねぇって話ですが