2010年上半期リスト

2010年上半期の邦画鑑賞リストは以下の通り。

【1月】

【2月】

  • なし

【3月】

  • なし

【4月】

【5月】

  • なし

【6月】

相変わらず上半期は仕事がピークで映画を見る余裕がほとんどなく、鑑賞リストが寂しいことになってますが。ひとまずロングランヒットの『告白』が特筆すべき点かな。中島ブランドとセンセーショナルな内容が、じわじわと口コミで広がっている感があります。ただ、今までの中島テイストとは全然違うので要注意。悲惨な女の一生をポップ&カラフルに描いた『嫌われ松子』とは打って変わって、最後まで重い・暗い・救いがないの3拍子をテンポ良く描き通した作品です。あってはならない陰惨な出来事をリアルに描き出し、それでいてエンターテイメントとして成立しているところが、さすが鬼才中島監督。なのだけど、ひたすら残酷で背筋の凍るような恐ろしさに溢れた映画で、見終わった後の疲労感は凄まじかった。個人的には苦手な映画。二度と見たくないけど・・・見てよかった。中島監督の時代が来たなぁ、マジで。
ちなみに、『ゴールデンスランバー』は私的に上半期No1決定。濱田岳が最高。中村監督×岳の中でも『アヒルと鴨のコインロッカー』に並ぶ出来。作品もだけど、岳くんのキャラというか芝居がね。彼をイメージして伊坂幸太郎が書いた、ある意味あて書きともいえるキルオの、あの何ともいえぬ無邪気さに潜む残忍さとか、絶妙でした。主演の堺雅人は、本人の持ち味にぴったりだったので良くも悪くも印象薄し。竹内結子が結構よかったけど、伊東四郎が全部持ってった感あり(笑)。映像化を見越して書かれた作品だけあって『アヒ鴨』のような捻りと切ない爽快感はないけど、随所でじわじわと涙が滲む秀作でした。