「ハケンの品格」

初回から見ているけどこれがなかなか面白い。簡単に言ってしまえばサイボーグ犬*1に気位の高いヨークシャーテリア*2が吠え掛かり、その周りを無能なチワワ*3がオロオロしている図。ドラマのセオリー通りな設定ながらも、主人公大前春子のぶっ飛び具合と大泉洋の絡み方が絶妙で、かなり笑えるドラマになっています。クレ順から言えば一応2番手に加藤あい、3番手に小泉孝太郎。でも今のところこのドラマを支えているのは確実に篠原涼子大泉洋の2人。大前さんは多少雪平*4とキャラが被るけど、クールな中にもしっかりとコミカルさを醸し出し、さすがは篠原涼子。そしてところどころアドリブじゃないかと思わせる大泉洋が非常に面白い。先日の『東京タワー』も良かったけど、今回のように一癖ある役の方がより味がでる人のような気がする。嫌な奴のくせしてどこか憎めないし。なんか目が離せなくてクセになりそう。正直今までは何でこんなに人気があるの?って疑問だったんだけど。ただ今大泉マジック体感中です(笑)。
小泉孝太郎は背伸びした書道家*5より爽やか系のがやっぱりいい。ぶっちゃけお世辞にも演技派とは言いがたいので、もう役柄の幅を広げようとか、個性を出そうとか、そんなものは目指さなくてもいいと思うんですよ、彼の場合は。あの本当に育ちのよさそうな笑顔が最大の武器だから。居るだけで画面が和むオーラを今後も存分に生かして、とことんいい人街道を突っ走っちゃって下さい。加藤あいに関してはとにかく「可愛い」の一言。気の強い役が多い彼女にしては珍しく今回は迷える子羊系。でも演技が一本調子なので篠原さんと大泉洋の濃い存在感に押されて、出番が多いわりに印象が薄くなってます。あと残念なのが勝地くんの使われ方。あまり意味のない役柄で、出番少なし、見せ場なし。やっぱり連ドラでメインを担うにはまだまだなのかな。まだ高校生役の方がしっくり来るけど、そんな彼ももう20歳。芸暦はゆうに7年を越えるので、ここで少年から脱皮して成長を見せてくれるのを期待したいです。

*1:スーパー派遣社員篠原涼子

*2:プライドの高い正社員様=大泉洋

*3:ノンスキル派遣社員加藤あい

*4:By『アンフェア』

*5:By『不信のとき